会社が赤字になる賃金設定
賃金設定大丈夫ですか?
残念な話ですが、知り合いが完全に設定を間違えてしまい、経営に大ダメージ。
売上ボリュームに対して、給与が高すぎる人材の存在でどう頑張っても赤字脱却不可となってしまいました。赤字人材だけが残り、黒字人材が不満から流出。立て直しは、辞めてもらう他、不可能です。
いくら人が足りないからといって、賃金設定間違えた求人は経営がだめになってしまうというリアルケース。
ベースアップは必要ですが、本当に大事な人材を見抜かねばなりません。
いなくなって困る人材は誰なのか経営者ならしっかりと見極めましょう。
全員使える時間は同じ
前提として、残業考慮しなければ、全員同じ8時間。
同じ作業を半分の時間でできる人であれば、高いのも納得。ですが、できるのは社長へのゴマすりと、長時間論点すり替えトーク。申し訳ございませんが、ただのトークではビジネス上、意味がありません。残念ですが、そういう人が会社にいると、利益率が下がるどころか、まともな人から辞めてしまいます。
売上、件数、KPIに置き換えて考える
さて、数字に置き換えます。赤字人材を700万としましょう。月60万。
法定福利費15%と仮定すると67万。まず、その仕事に67万払う価値ありますか?
あればまだいいでしょう。
次に売上と比較して黒字か赤字か考えましょう。
単価10万(利益として)であれば、7件の獲得は必須です。もちろん、毎月です。最低限。
会社の取り分を70%としたいのであれば、必要な獲得件数は23件。
※会社の取り分=販管費などの経費分を賄うため
一人で獲得できないで二人での営業ならば、必要案件数は二倍。
絶対に黒字化できない給与にしてはいけない
お気づきかもしれませんが、事業によっては、黒字にすることが無理なんです。
よって、MAXを先に決めておくことと営業関係であればインセンティブの設定を考えなくては、全員が損する仕組みとなってしまいます。
今回のケースでは、給料設定を考えてこなかったため、青天井だったこと。
営業サイドにインセンティブをつけず、基本給が高かったため、このような結果となってしまいました。
営業サイドの質が悪いと、製造部門のやる気がどんどん無くなってしまうので、気をつけましょう。